CSRの今日的な意義

同志社大学での講義も明日の6月29日で、11、12時限目となり、その準備のために、CSRに関しての今までの経緯、現状を改めて見直す機会を得た。
環境マネジメントから端を発して、環境報告書の作成が多くの企業に展開し、それが今日的には、環境だけでなく、財務面、さらには、企業の社会的な活動にまでを視野に置いた、CSRレポートして展開しつつある。
もともと、CSRとは、企業の社会的責任と訳される通り、企業活動に伴う経済的な責任、遵法的な責任をベースとして、様々な社会問題との関わりで、倫理的側面、社会貢献的側面を加味して、今日的な意味でのCSRを形作りつつある。
もちろん、現在進行形である。
しかも、欧州、米国、日本それぞれのCSRを取り巻く社会的な背景が異なっていることも注目に値する。


CSRレポートにしても、企業活動をまとめて報告するという意味合いが強く、それを報告書にまとめるということで、従来からの年次報告に、環境報告が加味され、それにさらに社会面を加えてCSRレポートとして展開してきた経過がある。
それも、この10年余りのことである。


従来から言われてきたように、遵法(コンプライアンス)+PR以上の意味をCSRに求めるのかどうか、それが問われつつあるように思われる。
ソーシャルマーケティングの視点からは、様々な提案や前向きな動きも存在している。
果たして企業とはなにか、が改めて問われる段階になりつつあると思われる。
今後の議論は、非常に意義深いと思われる。